一体何になろうとしてるのよ?
さいきん柚木麻子さんの本を読んでいる。
『けむたい後輩』、恐怖を感じた。エピローグを読んでいるとき、私は完全に栞子で、目の前の真実子が本当に怖かった。冷や汗、動悸、とにかく逃げたい気持ち、ぜんぶわかる。
小説読んで怖い、って思ったの、あんま記憶になくて新鮮で、残しておきたくてブログを始めた。
朝井リョウの『何者』読んで感じるうわちゃ〜って感じなんかは苦笑しつつ受け止められる範囲なんだけど、『けむたい後輩』は違った。
ポケモンで「こわいかお」って技があるじゃん、相手のすばやさをがくっと下げるやつ。
本当にそれで、恐怖って身体を支配する、その強さを思い出した。
たしかに百合だけど、私にはとにかく怖い作品でした。
百合なら『終点のあの子』の中の『ふたりでいるのに無言で読書』が好き。